■日本代表 瀧井敏郎 監督
チームとしてはもっと攻撃のバリエーションやスピードがあるのだが、それが十分に出せなかった。1月にインドで行われた大会でのパフォーマンスからすると、まだまだという部分もある。各地域の春のリーグ戦などが大変厳しかったこともあり、チームにはけが人が多い。決勝までハードな戦いが続くだろうし、この大会で登録しているすべての選手が個性を活かせるよう考えて今日のメンバーを決めた。今日のメンバーがベストメンバーではないということではない。(深井、太田の)2トップがケガをしていたこともあり、(ケガから回復したばかりで)ゲームをできるばかりになった関根を起用したが、彼の一度消えてからゴール前に入るような動きを見たかったというのもある。
インドの大会でいい試合ができたので、この試合ではチームのベースとなることの確認と、インドでの状況に戻すことをテーマとして臨んだ。チーム全体としては、マイボールになってからの展開とフィニッシュが課題。14日に大阪入りしてから、いろいろな約束ごとを再確認したのだが、突破のためのスペースが早すぎたり、ルーズボールがプッシュアップができていなかったので、今後はそうした点を修正していきたい。
■日本代表 関根秀輝 選手
前半から点を取ろうと思って空回りしてしまった。監督には“もっと自信を持って行け”と言われたが、後半1点とったことで落ち着いてプレーができるようになったと思う。(ケガから復帰して)まだ感覚が全然戻ってきていないので、ポジションの入り方とは本来の動きではなかったが、後半のあとのほうからは多少動けていたのではないかと思う。松浦との2トップは、松浦が裏に抜けるタイプなのでそのスペースを埋めてしまわないように気を付けている。自分的には足下で勝負するタイプだと思う。久しぶりのゲームだったので、やはり疲れた。明日1日コンディションを整えて次の試合に臨みたい。
■日本代表 藤田芳正 選手
チーム事情でここしばらく試合をしていなかったので、体力的な面で不安があった。それまでも自主練習は続けていたが、やはり練習は練習で実戦とは違うので、チームに迷惑をかけないよう気を付けたが、やはり疲れた部分はある。攻撃に関しては、瀧井監督から、とにかくダイナミックに行けといわれていた。
Text/Photo:Reiko Iijima