■日本代表 瀧井敏郎 監督
前半に関しては順調で、韓国(の攻撃)への対応もできていたし、何度かチャンスも作ることができた。ただ、そこでもっと点を取れていれば、後半にこんなに苦しむことはなかったと思う。ボールを拾ってからの攻撃が徹底できないうちに相手にリズムを掴まれ、非常に苦しんだ。最終的に追いつかれてしまったが、本来DFの選手をFWにしパワーサッカーでなんとか逃げ切ったという感じだ。中盤に関しては、韓国は攻撃に人数を多くかけてくるスタイルだったので、どうしても中盤に多くの人数をかけざるを得ないし、下がり気味になってしまう部分はあったと思う。
GKの高原は昨夜37.9℃の熱をだし、今日の出場もあやぶまれていた。しかし、ドクターの適切な処置もあって今朝方回復。体調のよくない所をよくがんばってくれた。昨年のオーストラリア遠征ではまだ経験の足りない部分もあったが、その彼がここまでやれるようになったということをうれしく思う。彼のファインセーブなしには、今日の勝利はなかった。
自国開催のこの大会、我々は勝つために大阪にきた。決勝に進めたということは非常に大きなことだと思う。何より、最終的に大きなステージでプレーするために、選手自身ががんばって勝ち進んだことを大変うれしく思っている。
■日本代表 山根伸泉 選手
オーストラリア戦のときもそうだったが、この試合も相手のパス回しが多くて、少しひき気味の位置になってしまった。パスを回されてしまうと、どうしても相手に置いていかれてしまうことが多くなるし、向こうよりも多く走る文(体力的にも)きつくなってしまう。中盤がダブルボランチのときは、基本的には僕が攻撃さんかで、そのときにできたスペースを吉村が埋めるという感じになっているが、今日は押し込まれ気味で跳ね返すところまでしかできなかった。
今日はPK戦だったので、決勝は90分で決着をつけてキッチリ勝ちたい。
■日本代表 吉村圭司 選手
韓国は17番の選手にあわせてくると思ったので、そこからのセカンドボールを堀之内と一緒にケアするということに気をつけた。韓国はプレスをかけてもパス回しをしてくるので、しんどい部分があった。けど、もっとプレスをきつくすれば競れる部分はあったと思う。
ダブルボランチのときの自分の役割は、全体の押し上げと残った相手の中盤にプレッシャーをかけること。どちらかといえば守備は堀之内で、自分はできるだけ前のほうでプレーするようにしている。ただ、基本的にはサポートという意識が一番心がけている。インドの大会のときと比べると、バランスや連携の部分はよくなったと思うが、まだボールをもらったりするときの判断に納得いかない部分がある。
決勝に関しては、まずは試合に出られるようアピールしていきたいし、試合に出られたら今日以上のプレーをしたい。
Text/Photo:Reiko Iijima