■日本代表 瀧井敏郎 監督
アイルランドは、カウンターで蹴ってきて(19)のMooney Damienがオープンスペースに切れこんでいくということがわかっていたので、相手にスペースを与えないということを考えて試合に挑んだ。今までの試合では相手の3バックの間で結構ボールを回していたし、我々がひいて蹴ってきたところにアプローチにいくという予定だった。
しかし、試合が始まってみると4バックだったし我々が思っていたよりパスをつないできたし、勝負に出てきたので通常の形に戻した。
後半の石川と吉村の交代に関しては、これまでの試合で石川と使っていなかったので、彼のクロスが生きる場面を作りたいと思っていたので後半頭から出した。ただ、芝の状態も悪かったし全体的にやわらかかったのでもうひとつ彼のいいところは出なかったのが残念。
トップについては、太田が怪我をして本調子じゃないということもあるし、巻が総理大臣杯のときの勢いを持っているので巻をスタメンで使っている。そういう意味では(総理大臣杯で調子のいい)巻と深井の駒大コンビには期待もしているのだが、深井がこれまでの試合でダメージを受けているので今日は温存した。坪井もそうだが、こちらの審判はほとんどファウルを取らないので……。
3試合を終えて、プレッシングサッカーの質というものが気になっているが、苦しい試合だったチェコ戦でも、チェコは我々以上の苦しかった(ので効果はある)と思う。我々も怪我でダメージを受けている部分はあるが、ボールを早く回すということを心がけて挑みたいと思う。
■日本代表 平川忠亮 主将
今日は勝ち点1を取ればよかったし、アイルランドがカウンター気味にくるということだったので、ひいて守って相手の攻撃を遅くしてかわす予定だった。そのため、いつもより守備ラインを下げたが、それがうまくいかずに前半すぐに修正した。最初は、攻撃もこちらもカウンター気味にして相手の後ろからの長いボールを切ろうということでうまくいってなかったが、元の高い位置からの攻撃ができるようになって、うまく回るようになったと思う。
後半は、確かに疲れもあって集中力が途切れた部分もあったと思うが、前半と同じように行くようにした。
予選突破はできると思っていたので、あとはどういう内容かということだと思っていた。決勝に行くにあたって、もう一度締めなおさないといけないとは思う。
チームの雰囲気はすごくいいので、自分もキャプテンとして特に心がけてることなんかはない。全員がものすごく盛り上げてくれている。
■日本代表 巻誠一郎 選手
(本大会ギリギリに)新しく入って、信頼してもらって試合に出させてもらって、それで結果を残すことができて本当にうれしい。
試合に関しては、最初チームが全体的にひいていく戦術だったので、自分もボールをもらう位置がひいてしまっていたと思う。ラインがあがってきてからは、徐々に自分もあがっていけた。
外国の選手は当たりも強いし、体を入れるところでキッチリ入れてくる。(連続の出場で)疲労も大きいけど、試合に出たら必ず結果を出せるようにしたいと思っている。
Text/Photo:Reiko Iijima