――両監督におうかがいします。チームの戦術的な特徴は?
河 監督
現在4−4ー2のシステムで戦おうとしているが、相手によってはシステムを変化させて、応用していくことを考えている。
瀧井監督 まったく同じことを考えている。オープンサイドに速い選手がいるので、そうした選手をどう使うか。また中央の選手をううまく使えれば、ということでしょう。韓国と同じように(システムは)4−4−2。また(相手の)動きによって多少は違ってくると思う。
――瀧井監督におうかがします。2年前に戦ったとき、2回とも勝った(1997年デンソーカップ/東アジア大会)のは何か理由がありあますか?
瀧井監督 まわりからは、運がいいねといわれました(笑)。本当に、この日韓戦というのは過去ずっと負けていましたし。ゲームプラン的には双方にチャンスがあったと思う。確かに、2回戦って我々が勝ったわけだけど、内容的にはどちらが勝ってもおかしくないゲームだった。だから、チャンスをいかにつかむかということだと思う。
――韓国の選手と日本選手では、身長の選手の差など体格的な差もあると思うが、オーストラリアではどのような練習をしてきたのでしょう? また、成果はどれくらいありましたか?
瀧井監督 オーストラリアを選んだのは、日本のチームに国際経験のある選手が少なくなってきているから、外国でパワーやスピードのある選手と対決する経験をさせてあげたかった。オーストラリアは遠くだが、時差も少なく、ヨーロッパと同様に経験が積めるという意味でいい場所。日韓戦についても、スピードとパワーに対応できるのではないかと思っている。成果についても、それなりにはあったのではないかと思う。
――韓国の河監督におうかがいします。このチームを召集してから練習期間と、このチームとしての今後の予定、それに注目選手は?
河 監督 3月15日から始まった大統領杯のスケジュールが厳しく、11日間しか集まることができなかった。しかし、その中でチームは6試合の練習試合をこなしていい結果を出している。このチームは、19日から連盟戦に参加するだけで、そのあとは特に予定はない。注目選手は、本当はいいたくはないのだけど(笑)ソン・チョング(9・主将)。オールラウンドプレーヤーで、どのポジションでもこなせる。去年のMVPのペク・ヨンチョルは日本で結果を出すという星の下にある選手なのかもしれない。
――両チームの監督、主将にお聞きします。ゲームのポイント、鍵はなんでしょう?
瀧井監督 身長の差があるので、空中戦をどう戦うか。そういうところが一番、我々のポイントになる。
河 監督 少ないチャンスをどちらがモノにできるか。それをモノにしたほうが勝つんんじゃないですか。
宋 主将 プレッシャーを乗り越えて、耐えて耐えてワンチャンスを活かすということが頭にある。
羽山主将 瀧井監督がおっしゃったように、体格的な差があるのでそれをどうクリアしていくかということ。あとは、中盤でどれくらいパスワークを組み立てられるか。中盤での攻守について勝つことがキーポイントになると思う。