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2003年 第77回関東大学サッカーリーグ戦 後期 記者会見コメント



関東大学リーグ戦後期記者会見(2003年9月8日)における、各校監督のコメントです。

1部リーグ

 駒澤大学     秋田浩一 監督
 ユニバーシアード大会で中田、田中の2人が怪我をしてしまったので、たぶんスタートは厳しくなるのではないか。できるだけ負けないサッカーをして、2人の怪我が治ればなんとか勝負できるサッカーができるかと思うのだが。ここは最後まであきらめない、粘り強いサッカーを掲げて、なんとか持ちこたえられるようにがんばりたいと思う。
          中田 洋介 主将
――ユニバーシアード大会の感想

 自分は怪我で出場時間を少なかったんですが、その中で世界大会を肌で感じられたのはいい刺激になっったと思う。怪我をした中でも、徳山さんを始めとするトレーナーの方に大変お世話になったので、1日でも早く怪我を治して復帰したいと思っています。

――リーグに向けての抱負

 去年は初優勝したので、今年も優勝してて二連覇を達成したいと思います。個人的には1日でも早くケガを直してチームに貢献できるように頑張りたいと思います。

 国士舘大学    大澤 英雄 監督
 ユニバ代表でもある攻めの要である山崎とその間に1年の柴崎、3年の清水、そしてキャプテンの村山を中心に縦のラインがだいぶ落ちついてきたと思っております。前期の折り返しで、勝ち点3差で駒澤を追いかけているので、できればなんとか前期の黒星をどっかで挽回したいなと思っています。
          村山 祐介 主将
――ユニバーシアード大会の感想

 毎試合厳しい試合ばかりで、岩政選手が言ったようにどちらに転んでもおかしくないような苦しい展開でした。その中でも、僕の中では準々決勝の中国戦が一番印象に残っています。というのも、先制点の元になったPKを取ったのも僕なら、その後の失点につながるミスをしたのも僕で、本当に負けたら自分のせいだという思いもありました。ですからPK戦であっても勝利という結果が出て、本当にうれしかった。決勝で終了のホイッスルがなった瞬間以上に、自分にとっては印象に残っている試合です。今回のユニバでの優勝というのは、僕のサッカー人生において通過点に過ぎないかもしれませんが、大変自信になったので、これからのリーグ戦につなげていきたいと思っています。

――リーグに向けての抱負

 チームは僕と山崎がいない間に夏の走り込みをおこない、チーム力が格段とアップしました。現在、駒大と勝ち点3差の2位とつけているので、直接対決までこの差をあけられないように1戦1戦大事に戦っていきたいと思います。
 個人的には、後期初戦の順大戦は出場停止で出られないで、影でサポートしながら次の試合に臨みたいと思います。また最後の年でもあるので、1戦1戦悔いの残らないように全力で戦っていきたいと思います。

 筑波大学     木山隆之 監督
 兵働がユニバに選ばれていましたが、幸いにもというか(笑)兵働ひとりしか抜けずにすんだので、夏は徹底的にチームのベースをあげるためにトレーニングすることができました。
 なかでも、今年の春先からのチームのウィークポイントであったディフェンスに関しては、2年の秋葉、1年の高山といったセンターの選手が非常に力をつけてきたことによって、春先よりは多少安定できるようになったんではないかと思っています。攻撃に関してはユニバ代表の兵働を中心に、藤本、鈴木といった個人的な技術を持った選手がいますので、その選手たちを中心に攻守のバランスを考えながら戦えるチームになっていけるのではないかなと思います。
          兵働 昭弘 選手
――ユニバーシアード大会の感想

 日本のチームが一戦一戦強くなるのを感じることができて、とても素晴らしい経験になりました。個人的にはヨーロッパ選手たちのフィジカルの強さや、アフリカの選手の独特のボールコントロールなど、日本では経験できないことを経験できたと思っています。また日本の大学のトップレベルの選手と一緒にサッカーをできたことは、これからの自分にとってもとてもプラスになると思います。

――リーグに向けての抱負

 ウチが優勝するには1戦も落とせないので、初戦からチーム一丸となって一生懸命戦っていきたいと思います。

 東京学芸大学   松本直也 監督
 優勝するためにはひとつも落とせない状況ではありますが、怪我人や教育実習等でメンバーも抜けるるので、なかなか初戦からベストパフォーマンスで行くことは難しいかもしれません。しかしユニバ代表である主将の岩政、ボランチの保坂、それから1年時からずっと出場している桶田、中盤の榎本らを中心に、なんとか優勝戦線に食い込めるようにいきたいと思います。天皇杯の予選で敗れた亜大が初戦の相手なので、まずそこにベストを尽くすつもりです。
          岩政 大樹 主将
――ユニバーシアード大会の感想

 オランダ遠征の頃からこのチームはすごく不思議な力がを持っているななと感じていました。とてもまとまりのあるチームで、大会に入ってから5試合すべて、どっちに転んでもおかしくような試合が続いたんですが、その中でもチームとしてやるべきことが崩れずにやれたことが、結局最後の勝利に結びついたんだと思います。個人的にもサッカーに一番大事なものが再確認できた貴重な場だったと思います。印象的だったのは、やはり決勝の優勝の瞬間。みんなで勝利の味をわかちあった感覚はずっと忘れられないと思います。

――リーグに向けての抱負

 ウチは前期でも勝負どころでとりこぼしています。サッカーとしては、毎年いい面が出ていると思うんですが、まだ上の3つを追い越すには強さという面で足りないところがあるのかなと感じています。後期は本当に落とせないゲームが続くので、その中でチームがそういう強さを意識して戦うことができれば、さらに次の時代が作れると思っています。去年の駒大が初優勝して強いチームを作ったように、意識改革を行っていきたいと思っています。

 亜細亜大学    坂下博之 監督
 せっかく東京学芸大に勝って天皇杯東京都予選の準決勝に行ったんですけど、先週横河に4−0で負けまして、今チームをもう一度作り直しているところでして、再開後のメンバーもわからないような状況です。たぶん10日の順天堂大との練習試合でメンバーが決まると思います。怪我人もいて、吉武はたぶんリーグ後期の中盤頃に復帰するんじゃないかと思います。

 中央大学     山口芳忠 監督
 今年は1年で1部復帰ということで前期に臨んだんですが、やはり1部の強豪と戦うには力不足かなと痛感しました。前期が終わってから、そういった点も含めて、後期にしっかり戦えるようにとチームを作ってきたので、前期よりは多少ましなゲームができるんじゃないかと、自分でも期待しています。

 順天堂大学    吉村 雅文 監督
 昨年、この記者会見の場で、崖っぷちは学生を成長させるといいましたが、前期が崖っぷちだったにも関わらず、学生はあまり成長しておりません(笑)。3年は教育実習でおらず、ディフェンスの要の谷内も目を怪我してしまってチームはガタガタです。ですから、あと1週間で、1年生中心……とまではいいませんが、センターFWの多田、左SBの小宮山、中盤の佐藤健太郎あたりが少し伸びてきていますので、なんとか1戦目から全力でぶつかれる準備をしたいと思っています。

 日本大学     馬渕剛行 監督
 久しぶりに今年1部に昇格して前期を戦ったんですが、1勝もできなかったというのは大変残です。しかしそれ以上に2引き分け以外の5敗のところが、学芸大に2失点した以外はすべて1点差、しかもすべて終了1、2分前あるいはロスタイムの失点ということを重ねており、大変苦い思いをしています。後期はこういった点を直し、最後まで粘り強いサッカーをして、前期のような負け方をしないように頑張りたいと思います。ディフェンスはだいぶ安定してきました。得点力という点ではまだ問題が残っていますが、なんとか改善して後期にがんばりたいと思っています。

2部リーグ


 法政大学     照井博康 監督
 チーム状態なんですが、怪我人がいることもあり、私もまだ監督をやってからまだ8ヶ月しかたっていないので、やってみないとわからないというのが実状です。ただチームとしては荒木洋太、長山一也、それに1年の井上平あたりががんばってるので、いけるかなと思う。ぜひ安定感のある法政大といわれて勝っていきたいと思います。

 流通経済大学   中野雄二 監督
 ユニバ代表の塩田という、たぶん日本の大学生の中で一番実力のあるGKを抱えていなが、前期の2部では失点が8チーム中3番目に多いという状況でした。去年は阿部というセンターFWの核弾頭を抱えていながら、前期終了時に得点が一番少なく、今回は守備の要の塩田を抱えながら失点が多いというちょっと不思議な現状になっています。ただ、塩田がユニバにいなかった間に、チーム全体として失点を減らすトレーニングを後期に向けてできてきたと思う。2部も強いチームが多いですが、ぜひ2部で優勝したい。
 そして、夏に総理大臣杯の準決勝で惨めな負け方をしましたので、最後に全国でもう一度チャレンジしたい。チームの中ではユニバには洩れましたが栗澤というMFもいますし、同じ中盤の船山、池田、中島あたりは、どこの学生と戦わせても、互角以上の力を持っているんじゃないかと思う。リーグ再開後第1戦の国際武道大は、前期に勝てていませんので必ず勝利できるようにがんばりたいと思います。
          塩田 仁史 選手
――ユニバーシアード大会の感想

 自分自身、今回のユニバで優勝できるとは思っていなくて。始まった当初は予選リーグを突破できるかなというくらいだったんですが、選手村に入ってから団長を始め監督、コーチ、多くのスタッフに支えられてひとりひとりいい準備をできました。厳しい試合ばかりでしたが、ピッチ上では高いモチベーションの中でひとりひとりがんばれましたので、全員の力で勝ち取れた優勝かなと思っています。印象に残った試合はやはり決勝戦のイタリア戦です。取られて追いついて、取って追いつかれてという苦しい場面で、ひとりひとりが粘り強く身体をはってくれたし、自分として最後まで高い集中力でやれたのが中後の決勝点に結びついたんだと思っています。

――リーグに向けての抱負

 1部に負けないくらい2部も強いチームばかりで大混戦です。最後まで先が読めないようなリーグになので、後期も全チーム素晴らしいゲームをすると思うので楽しみにしていてください。個人的には3年以下にもすばらしい才能のある選手が多いので、最後の年、彼らをひとつでも上のカテゴリーでやらせてあげるのが、自分としての目標だし務めだと思っているので、必ず優勝してチームを1部に上げます。

 青山学院大学   上倉 功 監督
 夏休み中はけが人もなく、順調にこられました。前期に引き続き2年が半分くらいのチームでして、その中で真ん中のラインがだいぶ成長して、少したくましくなったと思います。

 明治大学     吉見 章 監督
 チーム全体で切り替えの速いサッカーをやりたいと思っています。チームの中心選手はユニバ代表にも選ばれた戸川、それ以外にもキャプテンの大和田、中島、澤本らが中心としてゲームを作ってくれる。初戦は東海大ということで、あんまり相性がよくないんですが、ぜひ勝って波に乗りたいと思っています。

 東海大学     今川正浩 監督
 (明治大監督)吉見さん自身とは相性は悪くないんですが……(笑)。
 前期は勝ち点10、5位という、ギリギリトップの背中が見えるかなというところで折り返しました。まあ、下のほうも見えているんですが……。ということで、みんなががんばれるチーム、それから勝てるチームを作ろうということで、83名部員全員の合宿をやりまして、チーム内の意志統一と再確認をしました。今年は韓国遠征をしまして、幸運なことに向こうのプロのチームと4試合対戦できまして、前期最大の課題であった毎試合失点という部分の見直しを行ないました。帰国後の神奈川県の天皇杯予選では3試合で失点1ということで、かなり成果を出せたと思っています。リーグ後の関東選手権1回戦で明海大にやられるなど大変苦しい思いもしたが、その中でキャプテンの中村が引っ張ってくれたので、中村を中心にがんばっていきたいと思う。

 東京農業大学   高橋武夫 監督
 チームを指導して半年が過ぎて、ようやくチームや選手の特徴がわかってきました。厳しいトレーニングするとケガをするなど、まだひよわな面が多いんですが、それでも半年を過ぎて、半分くらいの選手が練習についてこれるようになったので、春先よりも若干チーム力はあがっているんじゃないかと思う。中心選手はキャプテンでセンターFWの平、彼の速さが中心になるんじゃないかと思います。

 国際武道大学   湯田一弘 監督
 前期初めて関東2部で戦って7位という結果で終わりました。いろいろ評価はあると思いますが、私が一番気になったのは学生に危機感がほとんどないということです。しかし私やスタッフは、危機感こそが考える力を生むものだと思っていますし、チームとしてはまだまだなんですが、その中で危機感を持ち、考える力を持った選手を育成して結果につなげていきたいと思っています。
 慶應義塾大学   福井 徹 氏
 前期は2分5敗で勝ち星なし最下位なので、後期の目標はただ1勝をあげるということと考えています。慶應の選手は経験が浅い選手ばかりですので、この夏はゲーム主体の練習を行いました。Jリーグ4チームを含む合計13試合をやって、だいぶひとりひとりも成長したと思っています。

College Soccer Central 2003年関東大学リーグ後期・日程/結果