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2002年 第76回関東大学サッカーリーグ戦 記者会見コメント



関東大学リーグ記者会見(2002年9月6日)における、各校監督のコメントです。

1部リーグ

 駒澤大学     中吉裕司 コーチ
 駒澤大は今年、総理大臣杯に優勝し前期も首位で折り返すことができた。チームは深井と巻が中心で、あとはがんばるだけの選手ばかりなので、そのがんばりがリーグ優勝につながるようになればいいと思う。
 2年目の二期制ということに特別に学んだことはないが、学生ということもあって波があるので、その波をうまくコントロールするのが課題だと思っている。

 筑波大学     山中邦夫 監督
 1部チームは全部、どこが強いとか弱いというのはなくほとんど同じレベル。だから問題は、むしろその中で自分たちのサッカーができるかどうか。相手は他のチームではなく、自分たちだと思っている。
 去年は春の出来が秋に大きく影響したので、そういう意味でも今年は春にできるだけがんばらなければ思って戦った。前期折り返し時点での順位は2位だが、それなりのことはできたと思う。秋のリーグは準備期間もあるし、どのチームも毎年やってきたことで慣れている部分があるのだが、春がすごく難しいというは痛感している。

 国士舘大学    大澤英雄 監督
 前期を首位で折り返せなかったのが残念だったが、7試合の戦い方から見たら、この順位でも上出来だと思っている。むしろ、よくこの順位でおさまったなと思うくらいの出来だった。しかし、上位との差はポイントにすればそれぞれ1ゲーム差。十分(優勝は)射程距離内だと思うので、前期の試合は忘れてがんばっていきたい。
 二期制を戦う中では、やはり僕も春の戦い方は非常に難しいと感じている。特にウチの場合は、以前から4月にチームを作るというのに非常に苦労しているところもあるので……。去年に関してはたまたまトップで折り返せたこともあって、秋はいつもと同じチーム作りをして逃げ切ることができた。今年はまったくその逆のパターン。1ゲーム差、3ポイントは返せないものではないが、相手もそれぞれチームを作りあげているので難しいことだとは思う。

 東京学芸大学   松本直也 監督
 前期は優勝が狙えるぎりぎりの位置で折り返したが、やはり安定感のなさが課題だったと思う。その後の関東選手権、総理大臣杯を経てもまだまだ不安定な部分が残っているが、リーグ優勝を目指すためには1つも落とせない試合が続くので、後期の第1戦から100パーセントの力で行きたい。
 また、昨年は後期のラスト4試合を全部落として5位になってしまった。後期は相手もこちらの手を知り尽くしているということ。去年はここで失敗したので、今年は相手を知り尽くしたうえで、去年以上の成績を残せるようにしたい。

 慶應義塾大学   中井浩史 監督
 前期の成績が昨年と同じ5位だったので、同じように後期7位にならないように。最終的には、なんとか6位になりたいというのは前期と変わらない目標。うちはあまりレベルの高い選手はいない、まじめにやるだけの選手ばかりだが、なんとか上位4チームに勝っていきたいと思う。
 秋はどのチームも相当レベルアップしていると思うが、ウチも今年は2月の試験中も練習していたくらいなので、去年に比べるとスタートが違う。その分、後期に向けてがんばっていきたい。

 亜細亜大学    坂下博之 監督
 前期は1勝2敗4分で、勝てないけど負けばかりではないという感じでよくがんばったと思う。後期は、またメンバーが大きく変わるので、一致団結してがんばりたい。
 昨年は前期4位で折り返したが、前期に負けたチームに勝って優勝できた。今年は国士大と駒澤大にリーグと関東選手権の両方で負けているので、後期も非常に厳しいと思う。ただ、去年も前期に勝ったチームには必ず勝つという形で上がってきたので、今年も同じ形しかないと思っている。

 青山学院大学   宮崎純一 部長
 前期の成績は、もうはるか昔のことなのでもうすっかり忘れている。夏は3ヶ月間近く新しいチーム中心で活動し、青学大らしいサッカーを目指している。日本一のサッカー大好き集団を作るため、この夏はがんばってきました。約22名のトップチームを3ヶ月間鍛えてきて、若い選手も随分と育ってきたので秋に向けてがんばっていきたいと思う。
 前後期制は1年間に2度同じ相手と対戦するのが特徴だと思うが、これが学生の中では非常に効果がある。Jリーグでも、ある相手に安定して勝ち星をあげられるチームが上位にいる。しかし青学の場合、試合中のモチベーションなどがまちまちだった。去年、前期に大敗して後期に勝った駒大のような例もあれば、慶應のように前期勝っているのに、後期の、しかもこれに勝てばインカレに出られるという試合で1−4という大敗を喫しているチームもある。今年はそいういう波のないように安定した力を出すことが必要だと思う。

 順天堂大学    吉村雅文 監督
 前期8位という成績は、1日たりとも忘れたことはない。去年は後期に勝って上位に食い込めたので、今年も後期なにんとか盛り返したいと思っている。しかし前期の反省が活かせていない部分があるので、7試合の中で修正していくことになりそうだ。なんとか1つでも上にあがれるように努力したい。
 また去年、学生は崖っぷちに立つと成長するということを学んだ。今年もそれを進じていきたい。

2部リーグ

 中央大学     山口芳忠 監督
 前期はたまたま首位で折り返せたが、非常にラッキーな試合ばかりだったと思う。2部は実力伯仲なので、後期は大変苦しい戦いになると思うが、1年で1部復帰という大きな目標を掲げてスタートしたので、それに向かったがんばりたい。
 僕自身は前後期の2期制ということで、あまりあわてずにじっくりとチーム作りができると思っていました。しかし去年崖っぷちに立ってみて、やはり前期の成績が若い選手たちを非常に左右するのだということがわかったので、今年はかなり前期にがんばらせました。今年その成果は出たと思うので、なんとかがんばっていきたい。

 日本大学     川津博一 コーチ
 前期2位という成績で折り返せたが、リーグをトータルで考えるとまだ半分なので、後期は1試合1試合確実に戦って1部昇格をはたしたい。
 昨年は、前期後期ということで前期出遅れても後期なんとかなると思って挑みましたが、残念ながら6位という成績で終わりました。今年は、前期を2位で折り返したが、2位以下の差があまりないので、なんとかがんばりたいと思います。

 明治大学     能勢剛行 氏
 1年で1部復帰といってもう3年目になるが、右を見ても左を見ても強敵ばかりで1部は本当遠いと思う。1部になかなか上がれない原因は、試合ごとに波があることだと思うので、これを少しでもなくして4年目をがんばっていきたい。
 昨年度のレギュラーから卒業したのは2.5名程度で、ほとんどの選手が残っているにも関わらず、現在残った選手がレギュラーになっていない。学生故のこともあると思うが、自分から(調子を崩して)落ちていってしまっているということもある。そういう意味からも、多くの選手が春と秋の両方のリーグを経験できるのは大きいと思う。ただ、今いるあたりのの順位が居心地よくなってしまうといけないので、前期後期制の経験を刺激にがんばっていきたい。

 流通経済大学   中野雄二 監督
 昨年都県リーグから昇格したチームなので、前期4位で折り返せたのは上出来かもしれない。が、すでにFC東京入りを決めた阿部という選手を擁しているのだから、もうすこしチームとして点が取れたのではないかと思う。2部は2位から8位まではどのチームも昇格の可能性があると思うので、なんとか1年で1部にあがりたい。
 去年は前期後期リーグを経験しておらず、トーナメントの試合ばかりだった。そのせいもあってか、関東選手権などのトーナメント戦ではいい成績を残せるのだが、一方でリーグ戦での引き分けを、負けた試合のように受け止めてしまう部分があるのが反省点。リーグ戦なのだから、7試合勝っても負けても負けても戦えるという方向にモチベーションをもっていきたい。

 法政大学     横谷政樹 監督
 ここ何年か、いいところまでいくのだが勝てないという試合が続いている。今年も90分の中でいいところもあるのだが勝てず、チームに波があった。前期終了後はそのあたりをふまえ、メンタル面での課題を修正点にトレーニングをつんできた。2部は一歩間違えると降格してしまう怖さがあるので、そうならないようがんばりたい。
 昨年、一昨年と、あと少しで勝てないという勝負弱さを露呈してしまったので、とにかく勝負にこだわって、がむしゃらにやっていきたい。伝統的な勝負弱さの克服が一番の課題点。いずれにしても精神的な弱さをいかに克服できるかだと思っている。

 早稲田大学    藤原義三 監督
 前期は後半のほうで息切れをしてしまったので、フィジカル的な面と精神的なタフさが、課題だと思っている。まわりは強豪ばかりで苦しいことは間違いないが、少しでも以前の早稲田らしさ、最後まであきらめない、イヤな存在に思われるようになりたい。
 2期制は初体験ということもあって、シーズン前にチーム構想を考えていたのだが、うちはどうしても他の大学に比べるとメンバー的に劣るところがあるので、若い選手中心のチーム作りをして、前期は中くらいの順位で折り返したいと思っていた。そのうえで、夏と秋の間に新人のフィジカルを鍛えていきたいというのが当初のプランだった。秋に向けて一応はそのプラン通りやっているが、もう少し前のポジションにいたかったなというのが正直なところだ。

 東海大学     今川正浩 監督
 これ以上下がない順位で折り返して、非常にに苦しい思いをした中で夏を迎えた。(この順位は)持ち味の粘りとフォア・ザ・チームの気持ちを忘れたせいではないかと思い、この夏はそうした我がチームの武器を思い出すことに専念した。後期も前期に掲げた優勝という目標を忘れず、がんばりたい。
 去年は「ここで負けたら優勝争いから外れてしまう」というところや「ここで負けたらでは降格ラインに入る」といった試合には勝てたが、連勝することができなかった。今年は2連勝という最高の形でスタートしたが、最後に失速。去年なかったスタートのよさを見せたものの、最後まで保ちきれないという今までにないパターンを経験した。最後にふんばるのは、ウチの持ち味のひとつなので、これ以上ないというところで力を発揮してがんばっていきたい。

 ※東京農業大・砂川昌利監督は所用のため欠席。

College Soccer Central 2002年関東大学リーグ後期・日程/結果