――大学へ進学しようというのは、最初から考えていたことですか?
高校2年生のころ、U-17の大会が終わった頃くらいから考えていました。
――同じチームには、北嶋選手のようにJリーグに行く選手もいましたが、Jではなく大学を選んだ理由は?
やっぱり、考えの幅を広げたいというのが第一の理由ですね。北嶋なんかは、そのままJに行っても、ある程度通用すると思ったんですけど。自分の場合はまだガリガリで、体も全然作れてなかったし……。いきなりプロに行っても、2年くらいで通用するようになるとはは思えなかったんですね。それなら大学にいって自分の幅を広げて、4年後にもう1回勝負出来れば、という考えで大学を選びました。
――4年後に勝負をかけたいといいましたが、大学はプロと違って“サッカー漬け”という環境ではありません。その中で目的を失ってしまう人もいます。そういった面での不安はなかったのでしょうか。
確かにありましたけど、不安になるよりもっとうまくなりたいとか、もっとこの部分のレベルを上げたいか、もっとパワーアップしたいとか。そういうことを考えてる時間のほうが多かった。それに入学してからわかったんですけど、筑波の場合は家も大学の近くだし、遊ぶところも大してないし(笑)。練習が終わったら筋トレもすぐにできて、サッカーに集中できる環境だってことは実感できたんで……。そういう意味では、他の大学じゃなくて筑波を選んでよかったと、今思ってます。
――大学のサッカーには、すんなり溶け込めましたか?
いや、最初は練習量が少なくて(笑)。体調っていうかコンディションを崩して、体が重くなってしまいました。だから試合には出てたんですけど、今ひとつ思ったような動きができなくて……。まあ友達と朝練始めたりして、徐々にでしたね。ただ家とグラウンドが近いんで、そういう朝練もすぐできたし。あと、合宿所とか寮生活みたいに、いっつもみんながいるわけじゃないんで、ひとりになる時間があって、いろんなことを考える時間もあった。そういう点で、大学……筑波にきてよかったなと思います。
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1998年チャレンジサッカー
大学にいって
自分の幅を
広げたかった
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