関東大学リーグ2000 キャプテンインタビュー
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東京農業大学

金子憲一 (4)



――卒業後もサッカーを続ける予定ですか?

 そうですね。ただ、サッカー以外のことをいろいろやりたい部分もあって、気持ち的には半分半分。スポーツ医療のほうにも興味はありますし……。いろんなことを勉強して、サッカー以外のスポーツをしたいっていう気持ちもある。まあ、サッカーには携わっていたいし、教えることもやりたいとは思っていますけどね。

――最終的には指導者を目指しているんですか?

 大きな大学の指導者になれるとは思ってないんですけど、小さな子供たちを教えてあげたいなって。地元の中学の先生とかが試合を見に来てくれるんで話す機会があるんですけど、ゆくゆくは教えたいという気持ちはあります。

――この4年間で、東農大サッカー部で得たことは?

 高校のときよりは自由になったけど、自分に甘えないでフリーな時間を有効に使えたこと。それが、社会に出ていってもためになればなぁとは思います。山下さんには社会に出るための人間形成っていうか、サッカーを通じて人間的に成長させてもらったんで、そのことにすごく感謝してます。サッカーについても、技術的にお世話になったし、農大にきてよかったなって思いますね。
金子1999年関東大学サッカーリーグ入替戦
1999年関東大学サッカーリーグ入替戦


山下さんには
サッカーを通じて
人間的に成長させてもらった



金子プレゼント用チェキ  インタビューの翌々日、東農大は待望の2勝目を挙げた。降り続いた雨の影響でぬかんだピッチの上では怪我人が続出。2試合ぶりの出場をはたした金子にも何度か倒れ込むシーンが見られた。しかし、金子は痛む足をかばいつつ最後までプレーを続行。早大に先制される展開ながらも、東農大は決して「気持ちで負ける」ことなく戦い続け、ロスタイムに逆転勝利を果たした。結果、東農大は都県リーグとの入れ替え戦を回避。この局面で踏ん張ることができたのは、1・2年生のときに「踏ん張ることのできなかった」悔しさを知る金子がピッチの上にいたことの影響も少なくないだろう。試合後、金子は「もちろん最後のリーグでは優勝を狙いたかったけど」と前置きしながらも「2年前の入れ替え戦で降格を免れたときよりも、今日の勝利のほうがうれしい」と感想を洩らした。優勝という望みは叶えられなかったが、ここで「踏ん張れた」ことがチームにとって、そして後輩たちにとってどれだけ大きな経験になるか、金子は誰よりもその重みを知っていたのだろう。

(この回了)


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