――早慶戦は慶應と早稲田にとって特別なものですよね。国立競技場でプレーできるということも含めて、いかがでしたか。
もう慶應に入ったからには、「早稲田に負けちゃいけない」っていう思いだけですね。なんて言葉にしたらいいかわかんないですけど、……恵まれてるなって思いますよ、常にそれは。国立(競技場)でできるっていうこともそうだし、このソッカー部にいてサッカーをやらせてもらってるっていうことはスゴイ、OBに対してもそうだし、親に対してもそうだし。……最近はスゴイ恵まれてることに気付いたというか(笑)。自分がこういうふうに一番思ったのは、やっぱり主将っていう立場に立ったときに改めて慶應のOBのかたともつながりを持つようになったし、こうやって4年間、大学までサッカーをやらせてくれたこととかもいろいろ考えて、……なんか早慶戦の主将の言葉とかを考えてるときに、ふと思いましたね。
――入替戦についてはどうですか。1年生のときの入替戦は、残念ながら出場できませんでしたが。
やっぱり1部から2部への降格がかかった入替戦は、決していい思いはしないし(苦笑)。たぶん一歩消極的になったら、逃げ出したい気持ちにはなると思うんですよ。でもそこで消極的になったら、絶対相手にもってかれるっていう雰囲気は常にある。だから、そこでもう一回踏張って、……もう一回自信を取り戻して、……そうですね、ホントに別に何かにすがるわけじゃないですけど、自分たちだけを信じてやるしかないっていう。(壁に貼ってある慶應の小旗を指差して)ちょうどその旗が、去年の入替戦のときにみんなが僕への言葉を書いて、僕が付けて試合に出たものなんです。
――戸塚さんは「俺がなんとかする」って書いて、本当になんとかしましたね(笑)。こういうふうにみんなの気持ちを集めるところが慶應っぽい気もしますけど。
……なんかまあ、熱いっすよ、とにかく、みんな。他のチームだったらたぶん、バ
カと思われる、バカかと思ってやらないことかもしれないけど。ホント、……バカに
なれるっていうか。
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2000年早慶サッカー定期戦
もう一回自信を取り戻して
自分たちだけを信じて
やるしかない
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