――田嶋主将から見た、今年のチーム状態を教えてください。
選手的には、去年出ていなかった人たちもいるし、中でも今年４年になった人たちが多い。去年よりは攻撃的なサッカーになるんじゃないかなと思いますね。あとスタッフやコーチが変わるんで、またちょっと違う順大が見られるんじゃないかと思いますけど。
――昨年の中盤、特に攻撃面は早川選手が中心だった面があったと思うのですが……。
そうですね。ハヤさんがいなくなったのはデカいですけど、いい中盤がいるからたぶんなんとかなるんじゃないかな。ハヤさんの穴は埋められると思う。石原（克哉・４年）とかもいい選手なんで。
――早川選手がいなくなったことで、田嶋選手自身が気をつけていることはありますか？
やっぱり中盤からの攻守の切り替えですかね。去年もちょっと遅いところがあったんで……。特に攻から守がすごく遅い。ハヤさんもそんなに走れる人じゃなかったから、攻撃だけって感じだっし……。だからすごく辛かったですね。他の中盤の前の選手も、そんなにディフェンスができるわけじゃなかったんで、ボランチと、ディフェンス３枚との間の切り替えがちょっとね。だから点を取られるとしたらカウンターとかばっかりで……。
――DFは３枚だし、前がかりになるとどうしても前へ前へということになってしまう……ということですか？
そう。僕も去年とかは、結構前目にいたしね。まあ、もう片方の青葉（幸洋・３年）っていうボランチがんばってくれてた分にはよかったんですけど……。だから今年は、中盤の前のほうの選手が、どれだけ守備の意識を持てるかにかかってると思いますね。
――確かに昨年は、いい試合をしているのに１発のカウンターでやられる、というシーンが多かったような気がします。
組織で守れないんですよね。そういう練習とか、あんまりしてなかったんで……。
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2000年関東大学サッカー選手権
順天堂大学
田嶋直人選手（４年・主将）
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個性溢れるタレントを多く擁しながら、ここ数年は“ダークホース”の座に甘んじている順天堂大。しかし、今季からは吉村新監督を迎え、「新しい順大」への変貌が着々と進んでいる。そんな変革の中にあって、キャプテン・田嶋直人はどんな形でチームをまとめあげるのか――。長いサッカー歴の中で、「初めて」というキャプテンに就任した田嶋に、今季の展望を聞く。
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Text&Photo:Reiko Iijima
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