関東大学リーグ2000 キャプテンインタビュー
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順天堂大学

田嶋直人 (2)



――試合に出ての印象はどうですか?

 とにかく当ったりが強くて。今は巧さとかも感じますけど、最初の頃は別にうまいとかは……。とにかく体が強いとか、走れるとか、そういうのについていくのが精一杯でした。練習のときに4年生と紅白戦をやるんですが、全然違うんですよ。慣れるのにすごい時間がかかった。まあ試合には出ていたんで、だんだん慣れてはきたんですけど。最初はもう、力ですね。当たりの違いにびっくりした。

――田嶋選手は、特別に大柄というわけではありませんよね。でも、大学には体の大きな選手もいますが……。

 鶴見(智美・筑波大)とか?(笑)

――中盤ではそういった大柄な選手とも競り合わなければならないと思うのですが、田嶋選手の場合は競り負けることが少ないですよね。特に気をつけていることなどはありますか?

 特別には何もやってないです。筋トレも特にはやってないし……なんでだろう? 慣れじゃないですかねぇ。なるべく当たらないようにしてるし……まあ、当たらなくちゃならないときは当たるようにはしてますけど。
 たぶん、自分なりに「当たりたくない」っていうのがあるから、スペースを探して、当たるのを避けてるのかもしれませんね。

――自分のボランチとしての魅力はどんなところだと思いますか?

 魅力ですか? 魅力……なんだろうなぁ。自分ではわからないですね。やっぱりポジショニングかなぁ。
 ただ、たまになんにも考えられなくなるんですよね。途中集中力が切れちゃって、まわりも見ないし、考える能力がなくなっちゃう。気分がいいときは、本当に頭が回るんですよ。ボールこぼれるところとかも全部わかる。でも悪いときは全部それが裏目に出ちゃいますからね。だから集中力……がほしいですね(笑)。
田嶋直人1998関東リーグ
1998年関東大学サッカーリーグ


大学の最初は力、
当たりの違いに
びっくりした


田嶋直人2000関東リーグ
2000年関東大学サッカーリーグ


要は、自分で
どうやって生きていくか
ですね


――大学でサッカーをやってきて、自分なりに得たものはどんなことでしょう?

 うーん……、やっぱりサッカーに対する考え方ですね。

――具体的には?

 自己管理。誰も見てくれない、自分でやらないとダメっていうこと。特に順大はひとり暮らしだから。まだ寮とか食堂とかあればいいんでしょうけどね。誰がひとり暮らししてても、そんな毎日毎日ちゃんと食べないじゃないですか。

――ちょっとコンビニの食事で済ませたり?

 はい。僕なんて特に、全然そういうことをやったことがなかったんで。だっらしない生活なんですよ(笑)。だから、そういうのもやんなくちゃいけないなって思ってるんですけど……。あとは、練習も練習メニューしかやらないわけだから。それもあんまり長くないし、あとは自主練でどれだけ足りない分をやれるかとか。要は自分でどうやって生きていくか、ですね。

――高校時代だと、布監督からみっちりと……。

 何から何までやらされてたって感じだから、ついていくのがやっとでしたね。高校んときは自主練なんかやる力、なかったですもん。練習が終わったら、もう着替えて帰ることしかできない。帰ったら帰ったで、食べて寝るしかなくて……。大学の場合は練習が終わっても、遊ぶ元気がありますからね。

――確かに遊ぼうと思えば、いくらでも遊べますよね。

 で、遊んじゃうからダメなんですよね(笑)。

――4年になってからも?(笑)

 避けたい(笑)。なるべく(笑)。今年は本当、真面目に……。今年はキャプテンになって、変わってきてますね。

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