――国立まで、あと少しでしたけれど。
成山 悔いなしだよね、ホント。
――終った後は、それでもずいぶん泣いていましたね。
新名 あれは気持ち良かったですよ。
成山 堂々と。悔し泣きじゃなくて、充実感だよね。
新名 関東を2つ食ったっていうので、すでに誇りを持ってたし。負けて悔しくないって言えば嘘だけど、決勝まで行った方が良かっただろうけど、何かすごく気持ち良かった。また、あーゆう中途半端なやられ方で、うちららしさを象徴するような終り方だったでしょ。
宮崎 でも、いつもしょうもないことで負けて、それで少しずつステップアップしてるじゃないですか。去年はインカレで関東に負けたけど、今年は勝ったし。何だかんだいって、あのまま終ってない。
新名 日本一は簡単にはとれねぇぞってことですよ。うちはすごいいいチームだけど、やっぱ技術も足りないし、このチームが大学サッカーでトップになっちゃ、まだダメなんじゃないかと思うんです。うちらみたいなチームがどんどんかきまわしてくけど、国士舘のようにすべてが揃ったチームが、余裕で勝ってくれなきゃ。大学サッカーは甘くないじゃないですか。やっぱ関東は強かったし、上には上がいんだなってのもわかった。国士舘とはホント気持ちいいサッカーやれたし、応援団にも感謝してる。何も申し分ないですね。あれで関東のチームに、関学が怖いっていうのが、絶対根付いたんじゃないですか。
――あの敗戦で後輩たちも何か掴むものがあったでしょうか。
新名 掴んでないんじゃないですか、あいつら(笑)。でも、何かもっとやらなきゃなんないなっていうのはあるでしょ。ホント、国士舘はむちゃくちゃ強かったですよ。
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日本一は
簡単にはとれねぇぞ
ってことですよ
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