大学サッカーメルマガVol.44を配信しました。
今回の大学サッカーメルマガは、連載コラム「此処にある未来へ」の第3回として、丸山祐市選手(明治大)をピックアップします。

以下、Vol.44より一部抜粋を転載します。

★この記事の全文は『キャンパス経由ブラジル行き』に収録されています。


★此処にある未来へ(3) 丸山祐市(明治大)

※丸山祐市(まるやま・ゆういち) DF。1989年6月16日生まれ、183cm/70kg。國學院久我山高校→明治大学。高さとうまさをあわせもつクレバーなセンターバック。冷静なプレーで明治大の最終ラインを支える。左足での正確なキックには定評があり、FKで直接ゴールを決めることも。U-21代表(大3)、全日本大学選抜(大3)。'10年関東大学リーグベストイレブン受賞。


 大学サッカーというカテゴリーは、年齢的にもプロになるための“最後のチャンス”だ。一方で、競技スポーツとしての大学サッカーは大学までと決めて、自分なりの“ラストシーズン”を迎える選手もいる。また、選手としてではなく指導者の道を選ぶ近道として、大学サッカーを選ぶ者もいる。様々なスタンスの選手がいる中で、いかに自分の考えを貫き、そして他者の考えを受け入れて試合に臨むか。大学からプロへと進んだ選手の多くが、そうした特殊な環境を“難しい”という。なかには羽生直剛(筑波大卒・現FC東京)のように、いろいろな立場の仲間とプレーしたからこそ、サッカーに対する考え方、捉え方が変わったという選手もいる。大学サッカーの多様性は、“プロ”という側面からだけでは図ることのできない大きな魅力のひとつだ。

 明治大のセンターバック・丸山祐市も、大学4年目の今年を競技スポーツとしてのサッカーの“ラストシーズン”に決めたひとりだ。ただ、彼の場合そう決めたことが、ちょっとしたニュースになった。それというのも、丸山が横浜F・マリノスから受けていたオファーを断っていたことが明らかになったからだ。182cmの長身に加え、冷静な判断力と正確な左足のキックを武器とするレフティーは、大学関係者のみならずJスカウト陣も注目する“タレント”だ。五輪代表の関塚隆監督にもその実力を認められ、昨年末にはU-21代表に選ばれている。プロ入りは当然と思われていただけに、このニュースが流れたときは、誰もが「なぜ、プロに行けるのに行かないのか」と疑問に思ったことだろう。

 もちろん、過去にJからのオファーを断った大学選手が皆無だったわけではない。ただ、多くの場合がすでに就職が決まったあとなど、タイミングが合わない状態でのオファーだったことも確か。丸山のように、まだ就職が決まっていない状態で断りを入れたのは珍しい例だ。ましてや、丸山にはU-21代表という“肩書き”まである。怪我のためにアジア大会参加こそ辞退したものの、“代表選手”がプロに進まないというのは、おそらく大学サッカー界初の出来事だろう。

 だが、本人はそうした周囲の困惑を気にせず、現在も精力的に就職活動中。“なぜプロではなく、就職なのか”という疑問にも、拍子抜けするくらい飄々とした“答え”をくれた。

「僕は今、結果的に明治大のレギュラーとしてプレーできていますけど、1、2年のときはほとんど試合に出ていなかった。3年になってようやく試合に出られるようになって、たまたま関塚さんや(ユニバ代表の)中野(雄二監督)さんの目に止まっただけ。正直、最初からプロとか、あまり頭に思い描いてなかった。だから、こんなふうに(ニュースに)取り上げられるとかも、考えたこともなくて……」

(以下、メルマガにて掲載)

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